企業の顔となるコーポレートサイトでは必要なコンテンツ数が多く、正しい情報であることはもちろん、読みやすさやデザイン性など求められる品質も高くなり、要求されるシステムも複雑になります。サイト構築を取りまとめる立場のWebマスターにとっては、営業部門や採用部門など、各部門間の要求も聞きながら仕様を決めていくことに大きな負担を感じる方もいるのではないでしょうか。

今回の記事では、そのような方のために組織でサイトを作り、持続的に運営できるコーポレートサイトの作り方について解説します。さらには、企業組織がコーポレートサイトを作成する際に発生する問題点と、その解決策まで紹介しますので、組織の中でサイトを作っていく立場にあるWeb担当者はぜひ参考にしてください。
 

この記事のポイント

  • コーポレートサイトの役割は「企業価値の発信」と「競争力強化」
  • 企業がコーポレートサイトを作成する際にはマネジメントが煩雑になりがち
  • コーポレートサイトの作り方として最適なのは「クラウド」でのサイト作成

そもそもコーポレートサイトを作る目的とは?

コーポレートサイトの作り方について説明する前に、そもそもコーポレートサイトが担う役割について確認しておきましょう。企業がコーポレートサイトを持つ目的は「企業価値の発信」と、それによる「競争力強化」です。

自社に関する情報を、まだ見ぬステークホルダーに対し迅速かつ戦略的に届け、それにより企業価値を向上させるため、コーポレートサイトは存在します。それ故、コーポレートサイト作成にあたっては「どのようなサイトを作るのか?」という視点に加え「組織でどのようにサイトを運用していくのか」についても考えなければなりません。

ステークホルダーに対し適切に情報を届けるためには、ただ質の高いサイトを「作った」だけでは不十分です。Webサイトに完成はありません。更新を停滞させないような体制や仕組みも構築して、更新スピードを保つことが求められます。
 

コーポレートサイトの基本コンテンツと作成の流れ

一般的に、コーポレートサイトは、以下のような基本コンテンツで構成されています。

 

  1. トップページ
  2. 製品サービス情報
  3. 会社案内
  4. IR情報(上場している場合)
  5. CSR/サステナビリティ
  6. 採用ページ
  7. 7.ニュース
  8. お問い合わせフォーム
  9. プライバシーポリシー
  10. サイトマップ

 

そして、企業組織で上記コンテンツが揃ったサイトを作る前段階として「①社内合意→②提案依頼→③提案書の受け取りと評価」という手順を踏むのが、スタンダードな手法とされています。

 

外部の制作会社にコーポレートサイトの制作を依頼する場合、発注先企業の選定と評価のため、自社の要件をまとめたRFP(提案依頼書)を作成・提出します。それにより、自社の要望を制作会社側に適切に伝え、スムーズに目的に沿ったサイトを構築してもらうのが可能になる、というのが従来型のコーポレートサイトの作成手順です。

 

しかし、RFPに記載する内容やコンテンツラインアップは「複数の部署の意向が反映された仕様」であることが必須となります。そして、それこそが企業コーポレートサイト作成の業務が煩雑になる原因なのです。
 

コーポレートサイトを作る際に発生しやすい課題とは?

コーポレートサイト作成業務全体を統括するWebマスターにとっては大きな負担となる。

前述の通り、コーポレートサイトを作成するためには、細かい仕様まで社内意見を反映させ、その上で外部の制作会社とのやり取りまで行う必要があります。発言力の強い部署の意見が抑え込めなければ、システム仕様や作成業務がどんどん煩雑になっていくでしょう。

特に、複数部門の意見を取りまとめ、コーポレートサイト作成業務全体を統括しなければならないWebマスターにとっては多大な負担となるはずです。

 

そもそも、企業組織のコーポレートサイトと、その他の一般的なWebサイトでは、運営体制の複雑さが大きく異なります。

企業が運営する場合でも、マーケティングサイト・商品サイト・特設サイトのような通常のWebサイトでは、単一の部門が所管することが多くシンプルな運営体制を取ることが可能です。

 

それに対し、コーポレートサイトは経営企画部などの全体を統括する部門が、採用・営業・CSRといった各部門と緊密に連携しながら作っていく必要があります。連携が不十分で、部門ごとに担当コンテンツの作成や更新業務を中途半端に分業してしまうと、一企業としてのサイト体裁が守りにくくなります。

 

とはいえ、すべてのシステム仕様やコンテンツについて都度社内の意見をとりまとめ、外部の制作会社とやり取りを行う従来通りのサイトの作り方では、統括部門の負担が大きくなるばかりで、肝心の情報発信が滞るばかりです。そしてこれは、組織が大きくなればなるほど顕著な問題となります。
 

企業のサイト作りには「クラウド型サービス」の選択が成功のカギ

以上の通り、社内意見をまとめ、業者と仕様を決め、ゼロから開発していく従来通りの作り方は、「ステークホルダーに対し迅速に情報発信を行う」というコーポレートサイト本来の役割を妨げてしまう要因となります。

 

根本的な解決の近道は、最初から希望仕様に近い機能やサービスが揃った「クラウド型サービス」をベースに検討していくことです。

 

クラウド型のサービスでは、定められた機能やインフラ、サポートを定額料金で利用できるのが特徴です。企業が要望する機能がワンセットで揃ったシステムを選んで利用すれば、仕様決定までの社内検討プロセスが大きくショートカットできます。また、ゼロからカスタマイズして作る“自社システム”よりも動作が安定しており、ユーザーも操作しやすいものが利用できるといえます。

 

目的に応じて適切にクラウド型CMSを選択すれば、作成段階から運営段階まで、Webマスターの負担軽減に繋がると言えるでしょう。
 

コーポレートサイトに必要なものが一つになったクラウド型サービス「ShareWith」

ShareWithは、数あるクラウド型サービスの中でも、コーポレートサイトの作成・運用に特化したサービスです。

 

企業がコーポレートサイトに求める機能やサーバー・セキュリティ、サポートが標準で“ちょうどよく”一式揃っており、コーポレートサイト運営の課題を根本から解決します。
 

インフラ環境の構築からデザインまで「すべてお任せ」で作成可能

ShareWithでは、企業のコーポレートサイトをサイバー攻撃から守るためのインフラ環境や、誰でも全ページを編集できるCMS化、多数の製品情報のカテゴライズ管理など、コーポレートサイト運営に必要なあらゆる要素が最初から揃っています。サービス開発を行った野村IRが、プランニングから公開、その後の運営体制作りまで、「すべてお任せ」で迅速に高品質なコーポレートサイトを作成します。

 

必要なものは揃っているため、「さまざまな部署の意図を汲み取り」や制作会社への依頼・チェックといったWebマスターの負担をなくし、デザインやコンテンツの中身など、より大切なことに時間を使うことができます。
 

予算管理がしやすい「定額制サービス」

ShareWithは定額制のため、コスト管理が容易になります。従来のコーポレートサイトの作り方では、外部の制作会社へ依頼するその都度、スポットのコスト管理・請求管理が発生していました。ShareWithは当初契約した月額費用の中で、ページの追加や編集が社内で完結、自由にできるため、コスト管理から解放、予算計画も立てやすくなります。
また、クラウドサービスならではの最高レベルのサーバ・セキュリティが、同様に定額で利用できる点も大きなメリットです。

 

運営メンバーが安心運営に参加できる操作感とサポート

分業・内製化を実現するためには、何よりもサイト更新運営に参加するメンバーが安心できる環境が必要です。そのためにShareWithが用意しているのは「操作に迷わない編集画面」と、「いつでも頼れるサポートデスク」。運営メンバーが自律的に各々の情報発信ができる環境を整えることで、コーポレートサイト全体の活性化につながります。

まとめ

コーポレートサイトの役割は、自社のステークホルダーに対して企業価値を発信し、競争力を強化すること。しかし、企業組織が従来通りの方法でコーポレートサイトを作ろうと思えば、各部署の意見の取りまとめが必要となり、サイトの作成段階から躓いてしまうことも。

 

ShareWithは企業組織のコーポレートサイト作成に必要な仕様が、最初からセットで揃ったクラウド型サービスです。運営メンバーも安心なサポート体制も整っているため、コーポレートサイト作成から運営に至るまで、Webマスターの負担は大幅に軽減され、コーポレートサイトが真に自社の企業価値や魅力を発信可能な「プレゼンテーション・プラットフォーム」に進化します。