ネットワンシステムズ株式会社様は、野村IRがご提案する「統合レポート2.0」のコンセプトに共感いただき、初のアニュアルレポート制作に取り組みました。
通常、統合レポート制作は、情報収集や事業戦略の言語化、インタビュー・撮影などの取材、文書全体を俯瞰した整合性チェックなど、完成に至るまでには多くの時間と労力がかかります。「統合レポート2.0」は、これまでの「冊子」主体型の統合レポートを「Webサイト」主体に転換し、制作プロセス全体の合理化を推進する考え方です。

ネットワンシステムズ株式会社 アニュアルレポートサイト
ネットワンシステムズ様にとって初のアニュアルレポート制作であったことから、野村IRは「統合レポート2.0」のコンセプトをベースにして、ゼロからコンサルティング、制作を全面的に支援。ShareWithを基盤にしたWebサイトの構築と、冊子の制作も併せて行いました。
・工期の圧縮
アニュアルレポートの完成に至る道のりは、言葉を一つ一つ慎重に吟味する中で、修正と変更を繰り返すため、スケジュールがタイトになりがちです。ShareWithではすべてのページがCMS化されるため、コンテンツの“完全Fix”前に、仮原稿をいったん画面に落とし込む、という選択肢が採れます。コンテンツ制作と画面構築を同時進行させることで工期を圧縮することができるのです。
・フェーズ公開
コンテンツの完成進度に合わせた段階的な公開も、Webサイトを主体とすることで可能になります。ネットワンシステムズ様のケースでは、核となる戦略ストーリーコンテンツの冊子化と、事業ごとの詳細情報を含む“全編”となるWebサイトの制作を並走し、フェーズを分けての公開となりました。
・Web to Print - 印刷最適化
Webサイトを主体にするとはいえ、プレゼンテーションシーンにおいて「紙」の役割は依然として重要です。ネットワンシステムズ様のアニュアルレポートサイトでは、Webサイトの情報からそのまま印刷配布にも転用しやすいよう、すべての図のSVG化(画像解像度に依存せず鮮明な印刷出力を可能にするフォーマット)や、紙では不要な導線ボタンの表示制御、A4サイズに収まりやすい文章配分など、様々な工夫が施されています。
2018年版からはじまり、コンテンツ再編や改修を経て、現在は2019年版となったアニュアルレポートサイト。ステークホルダーとの対話という本質を捉えながら、さらに「伝わる」アニュアルレポートに向けて、ネットワンシステムズ様の新しい取り組みは始まったばかりです。